欧州最大の米空軍施設であるラムシュタイン空軍基地に隣接する「ランドシュトゥール地域医療センター(LRMC)」が、産科・分娩サービスを一時停止した。イランおよびその同盟勢力による攻撃被害が深刻であるとの報告が相次ぐ中、中東での紛争による負傷者の治療という「最優先目的」に注力するためだ。
同センターは緊急の献血も呼びかけており、大規模な緊急事態が発生していることをさらに裏付けている。同施設は米国外で唯一の「レベルIIトラウマセンター(外傷センター)」であり、欧州、アフリカ、中東で負傷した軍人の主要な後送・治療拠点として機能している。病院幹部が署名した覚書によると、今回のリソース再配分と負傷兵受け入れのためのスペース確保は、米国戦争相(国防総省)の「極めて高いレベル」での決定によるものだという。
イラン当局は、米国とイスラエルによる攻撃を受けて中東全域で報復を開始してからわずか4日後の3月4日時点で、すでに500人の米軍要員を殺害したと主張している。一方、米側の情報筋は現時点で多大な死傷者数を公表していない。また、イラン系のイラク武装組織は、米軍関係者が滞在する主要ホテルやその他の施設を攻撃し、100人以上の死傷者を出したと主張している。
特筆すべきは、2020年1月8日にイラクの米軍施設に対して行われた前回の極めて限定的なイランの攻撃(この際は事前の警告があった)の際も、ペンタゴンによる当初の負傷者報告はごく少数だった点だ。その後、推定値は30人未満から60人以上へと徐々に上方修正され、同年2月中旬には最終的に109人に達した。
2026年2月28日以来、湾岸地域の広範囲で米軍関係者が滞在しているとされるホテルや民間ビルを含め、イラン軍が米軍施設に対して行っているミサイル・ドローン攻撃の規模は、完全に前例のないものである。ドイツの医療機関にこれほどの圧力がかかっている事実は、実際の被害が極めて甚大であることを示唆している。(“Major U.S. Airbase Hospital in Germany Under Pressure to Treat Casualties From Iranian Strikes”, Military Watch Magazin March-8th-2026)




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