駆逐艦「姜健」号就役式で行った金正恩同志の演説 2026年9月6日

誇らしい清津、羅津造船所の労働者と船舶工業、そして国防科学分野の技術集団の人材の皆さん!
駆逐艦「姜健」号の海兵と勇敢なわが海軍将兵達!
親愛なる元山市民の皆さん!
同志の皆さん!

今日、われわれは強力な海軍武力建設を促していく前進の道程で、もう一つの特記すべき時刻を迎えました。

わずか3カ月前、朝鮮西海で駆逐艦「崔賢」号が自らの就役を告げて出港の汽笛を鳴らしましたが、今日はここ朝鮮東海でも駆逐艦の就役式が行われています。

これは、わが海軍が変わっていく速度を実測することのできる明白な現実です。

私はまず、新時代の海上主権強化の航路に新たな座標を刻む意義深い今日のために、愛国の汗と情熱を惜しみなくささげた清津と羅津の労働者、船舶および国防分野の科学・技術集団に熱い敬意を表します。

同志の皆さん!

わが海軍に新たな力を充填する儀式が、ほかならぬこの歴史的な港で行われることによって、今日の激情と感慨は言い尽くすことができません。

わが建国史に、そしてわが武力建設史にこの上なく万感胸にせまる感激すべき歴史的瞬間があるとすれば、まさに今でしょう。

81年前のちょうどこの9月、主席をいただく凱旋の隊伍が軍艦に乗ってまさにここ元山港に上陸し、懐かしい祖国との最初の出会いを果たしました。

歴史のその日、「凱旋」号が入港した港には今、わが海軍力とその発展ぶりをうかがわせる新世代の駆逐艦が係留されています。

青く大きな夢を抱いて解放のいかりを下ろしたこの港で、今日は遠洋への遠大な雄志を抱いて、わが駆逐艦が出港のいかりを上げることになりました。

やがてではなく、まさにこの時刻から、あの威力ある海上戦闘総合体は偉大な人民の念願を載せ、主権守護の最初の出港によって自らの最初の戦闘航海日誌を開くことになります。

小さな「凱旋」号、その艦に載せられてきた富国強兵の雄志が、今日は最新戦艦に載せられ、まさにこの思い出の港から遠く遠洋へと伸びていくことになったのですから、この感激はこれからいつまでも忘れられることなく永遠に残るでしょう。

このような歴史的感激を同志たちと共に分かち合えることを本当にうれしく思います。

この港から祖国の地を踏んだ先烈たちは今ここにはおられませんが、その方々の念願は間違いなく今日のわれわれと共にあるでしょう。

意義深い9月に盛大に行われる「姜健」号就役式の意義は、何よりも祖国解放のいかりが下ろされた所で、海洋強国建設のいかりを誇らしく引き上げるところにあります。

今日をもってこの港は、われわれの主権と安全をあらゆる面から守る共和国戦艦のいかりが相次いで上がる歴史の出港地であり、海軍戦闘力の絶え間ない更新を目の当たりにする展示場として、新たな意義を持つようになりました。

同志の皆さん!

今、われわれはわが海軍戦闘力の昨日と今日を象徴的に示す歴史的な光景を目の前にしています。

あそこに見える史跡館脇の埠頭の艦船が、まさに「凱旋」号です。

あの艦はわれわれの過去であり、目の前のこの艦はわれわれの現在です。

一つの国、一つの民族が、解放の恩人であり国家の始祖である尊い方を敬意と真心を尽くして迎えることのできなかった歴史が、今日いかなる転換を迎えたのかを、これ以上感銘深く示すことはできないでしょう。

このような歴史的比較や、目の前にはっきりと見える劇的な対照よりもさらに重要なのは、このような変化がわずか2、3年の間に成し遂げられたという点に注目しなければならないことです。

すでに述べたことがありますが、海軍が創設されてから約80年間成し遂げられなかったことを、今、われわれの世代の労働者と科学者、技術者が全人民の熱烈な後援と期待の中で成し遂げました。

海軍武装の近代化は、わが国家の地政学的要因から常に必須の要求として提起され、強力な海軍を望む朝鮮人民の努力も途切れたことはありませんが、わずか数年前までわが海軍は、自らの使命と戦績にふさわしい艦船を保有していませんでした。

もちろん、過去の時代と現時代が提起する当代の軍事戦略的要求とも関係しているでしょうが、決してそのような理由だけではありません。

実は、これがわれわれの歴史です。

ここには、わが革命の特殊性と困難さ、それによって必ず経験せざるを得なかった苦難の歴史が反映されており、われわれが知り、見てきた以上の数多くの事情が埋もれています。

今のように全てが困難な中でも、海軍をこのように武装させていくことは決して容易なことではありません。

しかし、われわれはその全てを乗り越え、徹底して現在と未来の安全に対する責任ある態度と観点から歴史と現時代の要求を評価し、朝鮮式の計算法で勇気をもって挑戦しました。

このような立場と新たな覚醒は、われわれに、両側を海に囲まれた海洋国という立地にふさわしく強力な海軍を建設する歴史的大業を絶対に後代に譲り渡すまいという世代の自覚と使命感を倍加させました。

海軍近代化の道程は、能力の算定に基づいた目標設定ではなく、時代が提起する目標に能力を追いつかせる原則を堅持し、いかなる場合にも譲歩や動揺なく貫徹していく過程だと言うことができます。

実行の保証が整う前に、まず実行意志がなければならないという観点、立場、勇気、計算法でなければ、わが海軍は今も間違いなく過去にとどまっているでしょう。

われわれの未来は財力で買うことはできません。われわれは待つことのできない人々です。

駆逐艦「姜健」号は、われわれの経済、国防、科学技術力の集合体である以前に、自らの権益を守るためのこの朝鮮の自尊心であり、意志であり、強靭な精神の結晶体です。

今日ここで新型駆逐艦の就役式を行うことは、真摯なる回顧の中で変革の意志と原動力を倍加する重要な契機となるでしょう。

同志の皆さん!

ほかでもない、まさにここ東海に新型駆逐艦の航跡を描くことになる時を、わが海軍は実に切実に望み、待ち続けてきました。

今日は、歴史の中に秘められてきた朝鮮人民の抱負と夢が現実になることを直接体験する日です。

祖国の海を強固に守る勇猛と気概は百倍していても、装備した武装の限界によって敵対国の艦船が主権海域の周辺を横行するのを見守るほかなかった過去は、もはや二度とないでしょう。

地上、空中、海上を問わず、わが国家の安全は恒常的かつ直接的な脅威を受けていますが、その中でも第一に挙げられるのは朝鮮東海と周辺水域です。

地球上のどの国の周辺にも、交戦相手側の戦闘艦船が常時出没しながら核資産の移動と配備、合同戦争演習を何の制限もなく強行し、合法的な自衛権行使まで追跡、抑制するための舞台としている水域は見当たりません。

最近もわれわれはここで、われわれに反対する戦争準備水準を高めるための敵対勢力の執拗な努力を絶えず目撃しています。

地域の安定を破壊する敵の公然たる軍事的敵対行為によって、われわれは今、国家安全に深刻な脅威を受けています。

朝鮮民主主義人民共和国は、このような現象を絶対にこれ以上放置しておくことはできません。危険な影は一刻も早く消し去らなければなりません。

われわれはこのような脅威に、極めて専門的かつ圧倒的な力で、それを使用する意志と十分な能力をもって徹底して対応しなければなりません。

まさにこのような脈絡で、「姜健」号はすでに西海艦隊に引き渡された「崔賢」号と艦級や兵器システムでは同一ですが、その就役には事実上、比べることのできない意義が付与されるのです。

事実上の攻撃型駆逐艦であるこの艦の就役を告げること自体だけでも、われわれの見解と立場を世界に知らせるには十分でしょう。

「姜健」号が東海海上武力集団に正式に就役するという事実、そして東海に海軍基地が建設されているという情報は、敵に明白な信号を送ることになり、敵の悩みは必ず深まるでしょう。

今こそ、われわれの主権を海上と水中でも正々堂々と行使する時となりました。われわれは、より強力で致命的な力を使用することになりました。われわれは合法的な自衛権を行使し、必要なだけ対応するでしょう。

このようなわれわれの観点と努力の結果は、敵対勢力の地政学的脅威を成功裏に阻止しています。

われわれはもっと速く変わらなければなりません。

前回の「崔賢」号就役式でも述べたことがありますが、わが海軍の変化は単に艦船が大型化し、艦上兵器システムが近代化されることだけにあるのではありません。

最も重要な変化となり、最も意義ある発展となるのは、敵が最も恐れる問題です。

わが海軍の核武装化が実現し、抑止力使用により適合化、多角化、実用化されているということです。

われわれは、強力で信頼できる核戦争抑止力をより明確にすることによって、核戦闘システムの多角的かつ効果的な運用を実戦化し、海上防衛と戦争抑止のための軍事活動を一層明白なものにしなければなりません。

これは、国家の絶対的安全を守り、地域の戦略的安定と力の均衡を維持し、地政学的脅威を抑制するための朝鮮民主主義人民共和国武力の憲法上の義務です。

わが海軍の責任ある活動と重大な役割は、敵の侵略艦隊を厳しく拘束することになり、必ず戦略的に退却させる結果をもたらすでしょう。

昨日も証明され、今日も証明されているように、力の均衡を保障すること以外に、平和守護のいかなる保証も絶対にありません。

われわれの立場は明白です。恐れさせなければなりません。

恐れてこそ、踏み込もうという考えそのものを持てなくなり、われわれは国の平和と発展環境を守ることができます。

現存する脅威と潜在的かつ将来的な脅威に徹底して対応するため、われわれは圧倒的な軍事力を引き続き増強していかなければなりません。

改めて強調します。

われわれは最も威力ある戦略資産を最も重要な水域に展開し、共和国の海上主権と北東アジアの安全環境、世界の平和を守る上で原則的かつ責任ある意志を示し、また重大な貢献をするでしょう。

同志の皆さん!

わが国家の安全と国益は海上主権守護と切り離されたことがなく、強力な海軍は国家防衛の強固な柱であり、自主権行使の頼もしい手段です。

全ての海洋国が志向する目標と同様に、われわれも近代化された海軍兵器システムを戦争抑止と遂行の基軸に据え、今日と未来を守らなければなりません。

より果敢な決断と、より速く完璧な結果によって、自らの権益を守るためにわれわれが何をしており、どのように準備しているのかを世界に知らせなければなりません。

21世紀の強者、強大国という名は、絶え間ない努力によってのみ得ることができ、たゆまぬ革新と上昇によってのみ悔いなく勝ち取ることができます。

戦争抑止と遂行というこの二つの側面に合致し、その需要を満たすことのできる各種系列の艦船建造と就役、造船所の近代化とインフラ建設、海軍武力の改編と新たな部隊創設を包括するこの膨大な計画は、われわれの時代が必ず成し遂げなければならない大業です。

われわれは、今日のこの時代的課題を遂行していこうとする勇気ある姿勢と努力をより明白にし、一瀉千里に推し進めなければなりません。

途切れてはならないこのリレーにおいて、今日はまた新たな出発となります。

われわれは海軍武力強化のため、今、重要な計画を実行中です。

私はそれを8カ月後に改めて世界に証明してみせます。

同志の皆さん!

より広大な水域へ進出するわが戦艦は、勇敢な気勢で蒼波万里を全速力で切り裂きながら突き進まなければなりません。

われわれの断固たる国権守護の意志、気高い自尊心を満たす時まで、力強く走り続けましょう。

「姜健」号の指揮官、海兵たち!

諸君にはこれから戦略的任務が与えられることになります。

それは、この艦が国家核対応システムに組み込まれた一つの手段であり戦力だからです。

諸君は極めて責任ある服務によって重大な役割を果たさなければなりません。

駆逐艦の初代服務要員となった諸君は、祖国守護の最も責任ある位置を守っている誇りと気概を持ち、さまざまな状況で多様な任務を遂行できるよう徹底して準備し、鍛錬することによって、艦の沿革に戦勝の記録だけを刻み込まなければなりません。

もし敵対勢力がわれわれに武力を使用しようとするなら、私は諸君に、敵にとって最も致命的となる絶対の力の使用を命令するでしょう。

諸君は、いつでもその命令が下されれば、敵にせん滅的な報復打撃を加えなければなりません。

諸君が発揮する専門性と勇敢さ、そして諸君が装填した無限大の力は、わが東海艦隊の戦闘力と名声をさらに高めるでしょう。

「姜健」号にはためく軍艦旗が、わが海軍の尊厳と名誉の象徴として、勝利と偉勲の旗印として、いつまでも燦然と輝くことを期待します。

勇敢な駆逐艦海兵たち、偉大なわが祖国のために、前へ!

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