
最近、予測不可能性と複雑多端さを一層明確にしている国際情勢の流れは、世界各地で地政学的危機を増幅させ、平和と安定を願う国際社会の深刻な憂慮をかき立てている。
世界の衝突と混乱状態を物語る縮図と言える中東地域では、対決の悪循環が続くにつれ、地域諸国間の不信と不和の溝が一層深まり、流血事態が絶えず、国際的規模で前例のない政治的・経済的不安定を高めている。
欧州では、ウクライナを代理戦争の遂行者としてロシアに戦略的敗北を強要しようとする西側集団の無謀な対決的企図によって、武力紛争の長期化局面がより重大な段階に入っている。
世紀をまたいで世界最大のホットスポット地域となってきた朝鮮半島地域でも、米国とその追随勢力の地政学的膨張企図と貪欲な武力増強行為によって、地域の安全保障環境は絶え間ない挑戦に直面している。
中東と欧州から朝鮮半島を含むアジア太平洋地域に至るまで、覇権勢力の強権と力の乱用によって緊張の悪循環が恒久的に固着した地球上の現状は、正義と公平を追求し、国家の安全と利益の守護を図るに当たって、各国に自国の原則的立場をより明白にすることを求めている。
冷戦終結以降、ロシアを狙って系統的に増大してきた米国と西側の安全保障上の脅威が現在のウクライナ危機を招いた基本的要因であるというわれわれの見解と立場には変わりがない。
欧州のよりよい未来は、ロシア連邦の核心的利益と意志を抜きにして形成されることはない。
われわれは、紛争の根源を除去する道のみがウクライナ危機を終息させ、地域の持続可能で恒久的な平和を保障する根本的解決策であると見なし、国家の主権と安全保障上の利益、領土保全を守るためのロシア政府と人民の正義の行動を全面的に支持、声援する。
この機会に、ゼレンスキー一味が考案して広めたわが軍の「追加派兵」説は全く事実無根のキーウの自作自演劇であることと、ウクライナ事態の発端と長期化の責任は、全面的にその前提をつくり、条件を助長している米国と西側にあることを明白にする。
朝鮮民主主義人民共和国とロシア連邦間の諸般の協力は、国連憲章の目的と原則に合致する双方間の包括的戦略パートナーシップ条約に徹底的に準じており、主権的権利行使の合法的領域である。
朝ロ国家間条約の同盟的性格にふさわしく、朝鮮民主主義人民共和国は同盟締約国としての義務に常に集中力を失っておらず、限りなく責任ある姿勢を取っている。
われわれは、朝鮮半島を含むアジア太平洋地域で力の不均衡を招く危険要素である日本の無分別な軍事的膨張企図を、潜在的かつ将来的な脅威として深刻に注視している。
朝鮮民主主義人民共和国が日本の再軍事化の脅威を深刻に受け止めているということは、それだけ日本に対する関心、すなわちそれらを軍事的目標と見なす認識が強まったものと理解すべきであり、したがって日本の安全保障がより危険な状況に置かれるようになったことを物語っている。
すでに、わが軍事指導部は、深刻な安全保障上の挑戦へと変化している日本の脅威を抑止し、制圧し、またはそれ以上の措置を取ることを軍事戦略の一環と見なし始めた。
言い換えれば、日本が誤った選択を企図するなら、今や即時かつ生存を不可能にするせん滅的猛撃を直接受けることになるということを意味する。
日本の軍事的進化は、薪を背負って火の中に飛び込むような自滅的行為となる。
われわれは、国家の安全保障上の利益と地域の安全保障環境に対する最大の脅威が米国から来ているという変わらない現実に立脚し、強力な力の立場から危険を取り除き、真の平和と安定を保障するための根本的なアプローチを常に維持するであろう。
先日、米大統領が突然発表した米韓合同軍事演習の縮小について言うならば、われわれはそれについて論評する価値もないと見ており、全く興味を感じない。
訓練の規模や期間が縮小されたからといって、挑発的、攻撃的性格の軍事演習の本質が変わるものではない。
今年だけでも、米国と韓国は2月の連合空中訓練「サンメ」、3月の連合小部隊訓練と大規模合同軍事演習「フリーダム・シールド」、4月の米韓海軍の連合救助戦訓練と連合機雷戦訓練、連合大規模空中訓練「フリーダム・フラッグ」、5月の連合空軍戦術訓練「ハーキュレス・ガーディアンズ」、7月の連合軍需支援訓練と連合空中訓練「サンメ」をはじめ、時間的・空間的な空白もなく、さまざまな空域と領域で各種名目の合同軍事演習を持続的に繰り広げてきた。
これは、今回縮小されたという演習過程が、すでに行われた連合訓練によって十分に代替されて余りあるということを物語っている。
にもかかわらず、韓国は今回の戦争演習が誰それの攻撃を想定した防御的性格の軍事訓練であると強弁し、「堅固な韓米同盟」の強化と原潜導入の加速化をうんぬんすることで、自らの敵対的正体を余すところなく露呈させた。
われわれは、個別訓練の縮小や短縮ではなく、これまで米韓間の合同軍事演習が持続的に行われてきており、今も進行中であるという現実により注目しており、これが明白な対朝鮮敵対感の隠すことのできない表れであるという事実を正確に見抜いている。
米国側が今回取った自らの措置を、いわゆる「善意の措置」として宣伝しようと計算しているのなら、望む答えは得られないであろう。
最近、朝米両国指導者の間に意思疎通があったというワシントン発のニュースについて言うならば、私は全く知らないことであり、おそらくわが最高指導部の対外政策に関連して、私が知らない唯一の事案であろう。
わが国家元首がトランプに対して個人的によい思い出と感情を持っていることについては、すでに何度も明らかにしたことがある。
両指導者の関係は依然として良好である。
これは世間が皆知っており、別に驚くべきことではないと思う。
にもかかわらず、米国の対朝鮮敵視政策は変わっておらず、米国とその追随勢力は今日現在、この瞬間も敵対的な対朝鮮軍事活動を猛烈に繰り広げている。
同様に、朝米両国指導者間の良好な関係とは無関係に、われわれが自国の安全を脅かす勢力を牽制するために取っている主権的権利の行使は、極めて当然かつ的確であり、不可欠なものであることを想起させる。
歴史と現実は、朝鮮民主主義人民共和国がより強い抑止力を持つ時、地域の安全保障構図がより均衡化、安定化することを立証している。




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