バラク・ラヴィド
マーク・カプート記者
トランプ大統領は1日、イスラエルによるレバノン情勢のエスカレーションを巡り、イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相に対して罵詈雑言を浴びせる電話会談を行った。2人の米政府高官と、この会談について説明を受けた第3の情報筋がAxiosに明らかにした。
1日の早い時間、イランはイスラエルによるレバノンでの行動を理由に、米国との交渉を打ち切ると脅していた。2つの情報筋によると、トランプ氏は電話の中でネタニヤフ氏を「狂っている」と呼び、恩知らずだと非難した。また、トランプ氏はイスラエルによるベイルート攻撃計画に急ブレーキをかけた。
ある米政府高官によると、トランプ氏はネタニヤフ氏に対し、レバノンの首都・ベイルートを爆撃するという脅しを実行に移せば、世界中でイスラエルがさらに孤立することになると告げたという。
また、2つの情報筋によると、トランプ氏は自分がネタニヤフ氏を刑務所に行かないよう助けてやったと主張した。これは、ネタニヤフ氏の汚職裁判の最中に彼を支持したことを指している。
トランプ氏のネタニヤフ氏に対する発言を要約して、この米政府高官は次のように語った。「お前は完全に狂ってる(You’re fucking crazy)。俺がいなかったら、お前は今頃刑務所に入っているところだぞ。俺がお前のケツを拭いてやってるんだ(I’m saving your ass)。今や誰もがお前を嫌っている。この件のせいで、誰もがイスラエルを嫌悪しているんだ」。
この電話会談について説明を受けた第2の情報筋によると、トランプ氏は激怒しており、ある時点ではネタニヤフ氏に向かってこう怒鳴り散らしたという。「一体全体、お前は何を企んでるんだ?(What the fuck are you doing?)」。
この米政府高官によれば、トランプ氏はヒズボラがイスラエルに向けて攻撃を行っており、イスラエルが自衛する必要があることは理解していた。しかし、ここ数日のネタニヤフ氏の対応は、過剰な方法で情勢をエスカレートさせていると感じていたという。
ベイルートへの脅迫に加え、イスラエルはレバノン南部での地上作戦を拡大している。
別の米政府高官は、トランプ氏がイスラエルによってレバノンで非常に多くの民間人が殺害されている事実に懸念を抱いており、イスラエル側がたった1人のヒズボラ指揮官を殺害するために、ビルを丸ごと倒壊させるようなやり方に反対していたと語った。
イスラエルの高官がAxiosに語ったところによると、イスラエルはもはやベイルートのヒズボラを標的に攻撃する計画は立てていないという。
トランプ氏とネタニヤフ氏は過去にも何度か緊迫した電話会談を行ってきたが、イラン問題やその他の課題については依然として緊密に連携してきた。ある高官は、今回の件はトランプ氏が政権に復帰して以来、ネタニヤフ氏との間における最悪の電話会談の一つだったと述べている。
トランプ氏の怒りは、ネタニヤフ氏がレバノン情勢をエスカレートさせると決めたことで、自身が進めているイランとの交渉が破綻しかねないという事実によって引き起こされたようだ。
この電話会談の後、トランプ氏は自身のSNS「Truth Social(トゥルース・ソーシャル)」に、イランとの会談は「急速なペースで継続している」と投稿した。
ネタニヤフ氏は会談後、声明を発表し、トランプ氏に対して「もしヒズボラがイスラエルへの攻撃を止めなければ、イスラエルはベイルートの標的を攻撃する、それまでの間、イスラエルはレバノン南部での作戦を継続する」と伝えたと述べた。
「我々の立場は変わらない」とネタニヤフ氏は記している。
しかし、第2の米政府高官は、現実にはトランプ氏が電話でネタニヤフ氏をねじ伏せたと主張している。同高官によれば、ネタニヤフは「わかった、わかった、とにかく全てがうまく処理されるようにしてくれ」と答えたという。
ネタニヤフ首相の事務所は、コメントの要請に応じなかった。
情報筋がAxiosに語ったところによると、米国とイランが交渉している覚書(メモランダム)は、レバノンでの戦闘終結を求めている。これこそが、トランプ氏とネタニヤフ氏の間で以前にも緊迫した電話会談が行われた際の原因でもあった。(“’You’re fucking crazy’: Trump fumes at Netanyahu in call on Lebanon”, By Barak Ravid, Marc Caputo Axios, June 2, 2026)




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