機密情報レポート:プーチンはイラン戦争により米国が弱体化したと見ている ワシントン・ポスト 2026年8月27日

ウォーレン・P・ストロベル記者

クレムリンの思考に関する機密評価は、
今週行われたジョン・ラトクリフCIA長官の
秘密裏のモスクワ訪問に先立つものだった。

今週行われたジョン・ラトクリフCIA長官の謎めいたモスクワ訪問に先立ち、「クレムリンは対イラン戦争によって米国は弱体化したと見ており、これがロシアに、欧州における米国の利益や同盟国に対する行動をエスカレートさせる機会を提供している」とする米国の最新の機密情報が存在していたことが、事情に詳しい2人の関係者の話で分かった。

ラトクリフ氏とロシアのカウンターパートとの会談の詳細は秘密のままだが、関係者の一人はワシントン・ポストに対し、CIA長官がモスクワに対し、ウクライナに対する戦争を激化させないよう警告し、そのような動きは裏目に出ると主張したと語った。この人物やその他の人々は、テーマの機密性を理由に匿名を条件に語った。

ラトクリフ氏は25日にモスクワへ飛んだが、これは2021年末にジョー・バイデン大統領の諜報トップであるウィリアム・J・バーンズ氏が、ウクライナ侵攻をクレムリンに思いとどまらせようと試みて訪問して以来、CIA長官による初の公知のモスクワ訪問となった。

ロシア対外情報庁(SVR)のセルゲイ・ナリシキン長官はラトクリフ氏との対話を認め、会談について「何も特別なことはない」と述べた。

クレムリンによると、ラトクリフ氏はロシアのウラジーミル・プーチン大統領とは会談しなかった。

CIAとホワイトハウスはラトクリフ氏の訪問についてコメントを拒否した。

ドナルド・トランプ大統領は27日、プーチンが欧州の米同盟国への攻撃を命じるのではないかとの懸念を一蹴した。トランプは、ラトクリフ氏の訪問の目的についての質問をはねのけつつも「彼がNATO領土を攻撃することはない」と語った。

開始から6ヶ月が経過したイランでの戦争によって、プーチンが米国が弱体化したと見ていることを示唆する機密情報は、テヘランに対する長期化する作戦の結果として、部隊の準備態勢の低下と弾薬不足が報じられたことに続くものだ。

パトリオットをはじめとする防空プラットフォームや、トマホーク巡航ミサイル、ウクライナでも需要がある短距離の陸軍戦術ミサイルシステム(ATACMS)といった洗練された攻撃用兵器を含め、主要兵器の米軍の在庫は深刻に枯渇している。

ポスト紙は以前、米国が一機あたり$3,000万~5,000万ドル(約48億~80億円)し、監視や標的設定に使用されるリーパー・ドローンの約4分の1を失ったと報じていた。

兵器不足はアジアの同盟国を動揺させており、中国との潜在的な対立を抑止するワシントンの能力に対する疑問を引き起こしている。

ピート・ヘグセス国防長官やその他の政府高官らは、兵器メーカーに対してより多くの兵器を迅速に製造するよう迫る一方で、深刻な弾薬不足が存在することを公に否定している。

イラン戦争による米国の戦略的地位に対するプーチンの評価に関する情報収集に詳しい人々は、それがどのように収集されたか、あるいはCIAの分析官がその正確性にどれほど確信を持っているかについての詳細情報は提供しなかった。

追跡データによると、ラトクリフ氏はラトビアの首都リガに寄港した後、現地時間の25日朝にC-17A大型輸送機でモスクワに到着した。ソーシャル・メディアで共有された動画には、外交官用ナンバープレートをつけた車両を含む車列が、モスクワ中心部を走行する様子が映されていた。C-17Aは着陸から約8時間半後の午後5時30分にモスクワを離陸した。

ウクライナでの地上戦が概ね膠着状態に陥る中、モスクワとキエフはお互いの領土に対し、益々破壊的な打撃を与え合っている。ウクライナは注目を集める目標を打撃し、ロシアのエネルギー産業やオンライン商業の重要な拠点を頻繁に標的にしている。一方、モスクワはウクライナ全土のアパートなどの民間の目標や産業インフラ、発電所への爆撃を続けている。

ロシアは、米国によって供給されてきたウクライナの防空迎撃弾の在庫減少に乗じている。欧州諸国はキエフにミサイル迎撃弾を供給することを約束しているが、その多くは来年まで到着しない。

事情に詳しい関係者の一人は、ラトクリフ氏のモスクワ訪問は「ウクライナの戦場で軍が膠着状態を打破できなかったためにプーチンが追い詰められているということよりも、むしろ米国が疲弊しており介入できないと、ロシアが評価しているためだ」と語った。

この関係者は、ラトクリフ氏はロシア高官に対し、もしプーチンがウクライナでの戦争を大幅に激化させれば、それはトランプをウクライナのヴォロディミル・ゼレンスキー大統領の方へと接近させることになると伝えたと語った。

ウクライナでの戦争が5年目に突入して長引く中、欧州はドイツのライプツィヒ・ハレ空港でのドローン攻撃未遂を含め、多くの分析家や一部の政府がロシアの仕業と見られるハイブリッド戦の攻撃に見舞われている。

東欧のNATO諸国、特にバルト諸国は、領空侵犯や迷走したと見られるドローンを足がかりにして、プーチンが圧力を強化したり、益々挑発的な侵入を認可したりするのではないかと警鐘を鳴らしている。(“Putin sees U.S. as weakened by Iran war, intelligence reports say”, By Warren P. Strobel, The Washington Post, August 27, 2026)

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